自分だけの「隠れ家」を持つというヒーリング

人それぞれ、安らぎの場所というものがあるものでしょう。ベッドに入ったときが一番安らぐ、という人もいるでしょうし、お風呂に浸かっている瞬間が最高だという人もいます。
子ども時代には、自分だけの「秘密基地」をつくったことのある人も少なくないでしょう。押し入れの中が大好きだったという人もいるでしょうし、樹の上やすべり台の上、ジャングルジムのてっぺんが好きだったという人もいるでしょう。そんな自分だけのお気に入りの場所を新たに作ってみませんか? それがヒーリングになるのです。
なぜか落ち着く、という場所をつくることの大切さ
どういうわけか、子ども時代には特定の場所を宝物のように大切にすることがあります。公園の一角だったり、森の中の切り株の上だったり、樹のてっぺんだったり。人は、自分だけの「基地」をもつと心が休まるようにできているようです。その場所にいることで、アイデンティティを確立できるのかも知れませんし、その人なりのヒーリングスポットなのかもしれません。
大人にもこうした場所があれば、心をやすめることができます。会社の近くの公園でもいいですし、神社の境内でもいいでしょう。カラオケボックスに一人で入って静かに過ごすのだってかまいません。押入れに引きこもるのでもいいでしょう。
「暗い」とバカにする人がいるかも知れませんが、「暗い」というのは、一人でこもって後向きのことばかり考えるから暗いのであって、楽しく過ごせば決して暗くなどありません。
混乱した脳のコンピューターをリセットする場所と時間が必要です
われわれの生活は、さまざまな情報にとりかこまれて、常に脳が何らかの判断を繰りかえし行わなければならないようになっています。起きている間ずっと、脳が活動し続けていれば、ときには処理不能になることがあるはずなのに、それに気づかず動かしてしまっています。
ストレスがかかれば、自分が何をしているのか、何をしようとしているのかわからなくなっているのに、それでも無理矢理周りで起きることに対処していかなければなりません。そうしたあくせくした活動を、ほんのひと時でも停止して、脳みそをチェックする時間が必要です。そのためには、一人きりになって脳を解放してやることが大切なのです。
「ひとりが好き」というのは、決して孤独が好きということにはなりません。常に人と接し誰かと話してばかりでは、自分自身の不安を解消する時間も余裕も生まれてきません。不安な心理から解き放たれるためには、一人きりが必要なのです。そのための自分なりの場所をつくって、一日に一度、たとえ10分でも構わないので、脳をリフレッシュさせる時間を持ちましょう。隠れ家はどんな場所でも構いません。ベッドの上に座るだけでも良いのです。
起きている間、ずっと人と接し脳を働かせて生きていると、脳が情報を処理できなくなります。ほんの一時でも脳を解放させて休ませる時間をつくることが、ヒーリングになるのです。