とにかく笑ってみるというヒーリング

「腹を抱えて笑う」というのは、大笑いしているときの体の形からできた言葉でしょう。確かに人はとても面白いことがあると、無意識にお腹に手が行くものです。笑いすぎてお腹が痛くなるということもあります。腹筋の力をかなり使う動作なのでしょう。韓国では「お腹を抱えて笑う」ことを「ペッコブルチャプタ」(へそをつかむ)といいますが、日本語と似たような表現です。
日々の暮らしの中で歯を食いしばって生きていると、笑う機会がありません。いつの間にか眉間にしわが寄った顔が普通の顔になってしまっています。「笑う」ということ自体に、心を解放する作用があります。日常生活の中で笑うことの少ない人は、無理やりにでも笑顔をつくるとヒーリングになります。
顔の筋肉をむりやり動かして、笑う!
ストレスがたまり精神が行き詰まっていると、笑おうとしてもなかなか笑えないものです。テレビのお笑い番組を観て一瞬「ハハハ」と笑えても、それでおしまい。日々の生活の中におかしいことがないので、笑うチャンスはテレビを観ているときくらいしかありません。会社の同僚との会話は仕事の話が中心で、なかなか面白い話で笑わせあうということもないでしょう。
寄席を聴きに行ったり、漫才を聴きにいったりすればいいのですが、そんな時間をとるのは容易なことではありません。ストレスにさらされながら生きている人には、そんな時間も心の余裕もないものです。そんなときには、無理やり笑顔をつくってみましょう。
両方の手のひらを両頬にあてて、もみほぐすように上下左右に動かします。マッサージするように回転させてもOKです。少し力を入れて行えば、口も開いて笑っているような顔になります。鏡を見ながらするとよくわかるでしょう。手を動かすたびに唇が笑っているようになります。
不思議と心が安らぐものです
こんな無理矢理の笑顔に何の意味が? といぶかしく感じる人もいるでしょうけれど、実際にやってみると体の力が抜けてリラックスできるのが分かるはずです。目を閉じて自分が楽しいことをして笑っているイメージを作るとさらによいです。心の不安がやわらぎ、いやされます。肩の力も抜けて、肩こりも楽になります。
エステなどでは顔のマッサージをしますが、顔のしわをとるのと同時に、心のリラックスも兼ねてのことです。顔のマッサージにはストレス解消の効果があるのです。ストレスは、目の疲れや肩こりに現れますが、顔にも表れているということでしょう。やりたくないこともやらなければならない生活の中では、歯を食いしばり、知らず知らずのうちに、ホオやアゴの筋肉が緊張しているのです。笑いには顔の筋肉の緊張をほぐすいう効果もあるのでしょう。
日常生活の中で笑う機会を失っているのであれば、無理やりにでもホオの筋肉を動かして笑わせてみましょう。緊張した顔の筋肉をほぐせば、心がやすらぎます。とにかく笑ってみることがヒーリングになるのです。