感性を豊かにするために「上を向いて歩こう」

昨日の空がどんな色だったか覚えていますか? 考えてみると、空の色をちゃんと見つめたのはいつのことだったか思い出せないという人も少なくないでしょう。晴れなのか雨なのかは気にしても、空がどんな色なのか、雲がどんな形をしているのか、夕日がどんな赤なのか、ちゃんと見た記憶がない。そんな生活ばかりをしていると、人生がどんどん窮屈なものになってしまいます。
上を向いて歩こう
都市に暮らしていると、自然を目にする機会が極端にすくないため、景色を気にしなくなってしまいます。われわれ人間は誕生してから1万年の間、自然を見ながら生きてきたのに、この何十年かの間にまったく見ないで暮らす生活ができてしまったのです。そんな暮らしが心にダメージを与えています。
ストレスがたまっていると、心が落ち込んで下ばかり見て歩いてしまうようになります。視野が狭くなり、美人が歩いていても目に留まることすらなくなります。目線を上げてそこに何が見えるのかを意識しながら歩いてみましょう。目の前にあるのはビルばかりだとしても、見上げれば青い空があるはずです。空の色は、毎日同じではありません。今日の「青」がどんな青なのか少しの時間でいいので考えてみてください。
ただ、目的地に向かうのをやめてみよう!
郵便局に切手を買いに行くとします。一番近くにある郵便局ではなく、別の郵便局を探して向かってみましょう。ただ普通の切手を買うのではなく、記念切手をいくつか見せてもらって選んで買います。
お昼を食べに外に出るとします。会社近くのいきつけの店ではなく、ちょっと離れたイタリアンレストランにでも行ってみましょう。夜はこってりした焼き肉ばかりでなく、もっとヘルシーな馬刺しのお店を探して「わざわざ」行ってみるのもいいでしょう。普段の習慣から離れた行動を敢えてする、それが感性を豊かにするのには大切です。
駅から会社に向かい道筋に神社やお寺、教会などがあれば、毎朝寄ってみるとよいでしょう。宗教など関係ありません。神聖な場所に立ち寄るだけで、心が休まる効果があるからです。
私たちは、ただ目的地に向かって歩くだけ、お昼を食べるだけという行為にも、その目的のために効率的な方法を選んでしまっています。そうしたせわしない考え方を崩して、効率の悪さを敢えて求めてみるのです。そうすることで、心にゆとりが生まれ、新たな発見もあるはずです。
1分1秒を争うような生き方をしたところで得るものはほとんどありません。1日に1時間くらいは無駄な時間を過ごしても構わないのです。そうすることで、人生がより豊かになり、時間を得することになります。ただ目的地に向かうのではなく、余計なことをしつつ、空を見上げ、雲の色を確かめ、夕日の色を鑑賞しつつ歩いていれば、それがヒーリングになるのです。
自然を見ないで、景色を見ないで過ごしてばかりいては、心が小さくなってしまいます。それを見上げ、目的外の行動をすることで、人生に潤いができるのです。無目的な行動を、普段の生活の中に取り入れてみましょう。