望遠鏡で覗いてみるというヒーリング

我々の日常生活はとても狭いエリアで完結しています。アフリカのサバンナで生活している人々は、何キロ、何十キロも平坦な場所にいあるため、ずっと遠くを見ながら生きています。ビルに囲まれた都会に住んでいると、せいぜいみられるのは数百メートルの範囲でしょう。知らず知らずのうちに、とても狭い世界で暮らしていることになってしまっています。
仕事でストレスがたまるとその視野はますます狭くなります。時間に追われ、心配事に心を囚われて、目先のことで頭いっぱいになり、周りが目に入らなくなります。そんな生活をしているときには、別の世界を覗いてみることも必要でしょう。望遠鏡を手に取り、自分の暮らしている場所が神秘に満ちていることを思い出してみましょう。
宇宙は4次元の空間であるという神秘
望遠鏡を持っていなければ双眼鏡でもかまいません。夜空を見つめてみましょう。最初は月から眺めてみるのがいいかも知れません。月は地球から38万km離れています。光の速度は秒速30万kmですので、月の光が地球に届くのには1.3秒かかります。つまり、われわれがみている月の姿は、1.3秒前のものです。
北極星をみてみましょう。現在の北極星は、こぐま座のアルファ星ポラリスです。地球からの距離は432光年ですので、現在わたしたちがみているポラリスは432年前のものだということになります。今この瞬間にポラリスが爆発しても、それを知ることができるのは432年後です。
星空を眺めていればそこにある星々が、実はそれぞれ別々の時間のものであることに気が付くはずです。1.3秒前の月と432年前の北極星の姿を同時にみているわけです。その意味では、夜空は3次元ではなく、時間軸を含めた4次元の世界と言えるでしょう。その神秘をたのしみながら星々をながめてみれば、もしかすると、あくせく生きることが馬鹿馬鹿しくなるかもしれません。まったりゆったりと生きたいと思えるはずです。
望遠鏡で街を見てみましょう
せっかく望遠鏡があるなら、街を覗いてみましょう。例えばカラス。ゴミ置き場に集まるカラスは「嫌な奴ら」というイメージしかない人も、彼らがどんな顔をしているのかよく見たことのある人は少ないはず。都会に暮らすカラスはすべてハシブトカラスという種類です。田舎にいるのはハシボソカラスですので、都会と田舎とでは顔つきが全く異なります。
獰猛な顔つきをしていますがよく見ると結構頭が良さそうな顔をしています。カラスの知能は猿に近いとも言われ、かなり高度なことでできます。ゴミ置き場に掛けられている防鳥ネットを、1羽が加えて持ち上げ、別のカラスが侵入するというようなチームワークさえ行うことがあります。じっと見ていれば、カラスの不思議さにも気が付くことができるのです。
星空にも街中にも、不思議がたくさんあります。普段は気付かない魅力を発見すれば、街が面白くなるはずです。それがヒーリングにつながるのです。望遠鏡で街を楽しみましょう。